“秋”の沖島   
 “地蔵盆”が過ぎ、わかさぎ漁が始まると、そろそろ秋の気配を感じ始めます。
 沖島の秋は湖の恵み・山の恵みと、まさに
“実りの秋”です。また秋祭り等の行事が行われ、様々な恵みに感謝をする季節でもあります。
 そんな“秋の沖島” に足を運んでみませんか・・・



平成22年・秋の話題

  猛暑だった夏が過ぎ、ようやく沖島も秋の気配が深まってきました

沖島の紅葉
 沖島の紅葉は、対岸部の山々が色づき始めた頃、少し遅れて色づき始めます。これは、琵琶湖の水温に関係しています。沖島の気温は、湖に囲まれているため、琵琶湖の水温の影響を受け、気温が下がっても湖の水温が下がらないと、島内の気温は保たれ、朝晩の寒暖の差が大きくなりにくいためと言われています。
今年は、まだ琵琶湖の水温があまり下がってきていないため(10月中旬現在)、見頃を迎えるのは、11月中旬過ぎではないかと予想されます。


 追記 
 11月中旬を過ぎ、朝晩、冷え込んできた頃、沖島の紅葉も本格的に始まりました。近年、全国的に心配されている“ナラ枯れ”が沖島でも見受けられますが、昨年に比べ少し色づきが鮮やかなように思われます。
 昨年は“ケンケン山”などから見られる対岸の紅葉風景を紹介いたしましたが、今年は渡船から沖島本島の紅葉を撮ってみました。
  
沖島の松茸
 沖島漁協では、島の活性化を目指し“沖島のマツタケ再生”にも取り組んでいます。
昨年の収穫は、取組みが始まったばかりということもあって、数本程度でした。
今年は、「松茸が全国的に豊作!」と既に話題になっています。沖島では例年より少し遅れて、11月初旬からになりそうです。全国にならって“豊作”となるといいのですが・・・

 追記 
 11月1日から15日にかけて、松茸の収穫をいたしました。今年の収穫は“15本”でした。中には、300gを超える大きなものもありました。「全国にならって“豊作”・・・」とはいきませんでしたが、昨年の収穫(7本)に比べ倍近くの収穫があったことは、“沖島のマツタケ再生”活動の成果が少しずつ上がってきているといえるのではないでしょうか。
   
沖島町の文化祭
 来る11月3日(水)、“芸術の秋”にふさわしく“沖島町の文化祭”が催されます。
沖島小学校の生徒の作品、婦人部のみなさんのいけばな作品、写真家撮影による沖島の写真などが展示されます。
また、漁協会館前の漁協婦人部“湖島婦貴の会”の屋台では、沖島の家庭の味として湖魚の若煮などの湖魚料理を販売しております。また、沖島ならではの“お弁当”も予約により承っております。ぜひ、この機会に秋の沖島へお越し下さいませ。


 追記 
 11月3日、予定通り“沖島町の文化祭”が催されました。また、10月31日には沖島小学校の文化祭も行われ、生徒のみなさんによる“沖島太鼓”が披露されました。


 ここからは、例年の“秋の沖島”の様子をご紹介しております 
 

◆ 紅

  10月後半から11月中旬にかけて、沖島の山々も色彩豊かに彩られます。その中から絶景ポイントをご紹介いたします。
 ※ 今年は11月中旬過ぎ頃から見頃を迎えそうです。写真は昨年(H21年)11月中旬に撮影したものです。
◇ 瀛津島神社(おきつしまじんじゃ)


 紅葉に彩られた“瀛津島神社(おきつしまじんじゃ)”は、厳かな中にも温かみがあり、趣き深いものがあります。


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                     風景写真  
◇ ケンケン山


 ケンケン山に登っていく途中の紅葉も美しく、また、「お花見広場」からは、比良山系・比叡山が望めます。


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                    風景写真
◇ ホオジロ広場


 ケンケン山「お花見広場」から山道を暫く歩くと“ホオジロ広場”に到着します。
 ホオジロ広場からは、沖島の西側を展望することができます。

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                    風景写真
◇ 蓬莱山の頂上


 沖島で一番標高の高い蓬莱山の頂上からは、琵琶湖を見下ろすことができ、また湖東の景色を一望することができます。 ここから見る対岸の風景は評判です。



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                    風景写真
◆ 秋の行事  
◇ 秋祭り

 毎年9月下旬から10月初旬頃に、さまざまな収穫に感謝をし“瀛津島神社”、“弁財天(厳島神社)”で行われます。
 昔から、秋の収穫期にあたる頃に行われるため、春より簡素な形で行われてきました。現在では、「子供みこし」も催されるなど、内容は昔と様変わりしたところもありますが、感謝する気持ちは受け継がれています。
 また、“弁財天”では、お祭りの前日、夕方頃から船で、神主さんとともに氏子、その子供達がお供えにお赤飯を持って参拝する風習があります。参拝後、お供えしたお赤飯で“おにぎり”を作ってもらって頂きます。島の子供達の秋祭りの楽しみのひとつです。この風習は今でも大切に受け継がれています。
                 
◇ 先覚者の法要
 
 昭和27年(1952)、沖島漁協に功績のあった方々を称え、“沖島先覚者碑”が建立されました。毎年、秋祭りの初日に先覚者の方々に感謝をし、ここで法要が営まれます。

◇ 島の運動会

 毎年、沖島小学校と合同で行います。世代を超えて楽しめるイベントです。
◇ 魚貝類の虫供養

 毎年、“先覚者の法要”と同日に漁に感謝をし、獲った魚貝類を供養するために行われます。
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