春の漁 |
4月頃から、コアユ
の漁が盛んになります。“細目小糸漁”とよばれる刺し網漁です。この漁は、8月のお盆の頃まで行われます。
沖島では、刺し網にかかった魚を独特の方法ではずします。漁船に高く組まれた足場に網を掛け、その網を振るって魚をはずすのです。他で見られることもありますが、この方法は沖島発祥の方法です。
また6月の決められた期間ですが、今はあまり行われない“沖すくい網漁”も行われます。沖すくい網漁とは漁船の舳先にとりつけた大きな網で、アユの群れごと、すくい取る漁法です。熟練を要する漁法です。
その他に琵琶湖の固有種である“ニゴロブナ”もあります。卵を蓄えた春のニゴロブナは、鮒寿司にはかかせません。 |
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夏の漁 |
琵琶湖固有種の“ビワマス”が最盛期を迎えます。漁法は、太目小糸漁と呼ばれる刺し網漁です。漁自体は6月から始まりますが、特に夏のビワマスは脂がのり美味しくなります。
また7月中旬頃から“ウロリ”漁が始まります。“ウロリ”とは、そうめんのように細く白い魚で成魚でもpくらいの小さな魚です。そのため、蚊帳のような網を使った沖びき網漁で獲ります。漁は9月下旬ころまで行われます。
その他にウナギ、この時期に脂ののったホンモロコも獲れ、“夏モロコ”と呼ばれています。 |
“沖島で水揚げされた天然ウナギ” |
秋の漁 |
8月後半頃から“ワカサギ”の沖びき網漁(底曳き網漁の一種)が始まります。また11月中旬頃から12月いっぱいまで、アユの稚魚(2〜3cm)を獲る漁が行われます。これは食用としてではなく養殖用として捕獲します。 |
冬の漁 |
ワカサギ、ホンモロコ、スジエビ、ニゴロブナ等が獲れます。冬になると魚が琵琶湖深くに潜るため、この時期は沖びき網漁(底曳き網漁の一種)が多くなります。 また、琵琶湖固有種である“イサザ”も漁獲されますが、近年、漁獲量が減っています |
沖島で獲れる主な湖魚たち
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