・ 琵琶湖最大の島 ・ 面積・・・1.53㎢ ・ 人口・・・370人 ・ 主な産業・・・漁業 |
“沖島”は、日本では、淡水湖に浮かぶ島として唯一の“人の住む”島です。 沖島の歴史は古く、昔は、神の島と崇められる無人島でした。 “おいつしま 守りの神やいますらん 波もさわがぬわらわえの浦” 紫式部 と、紫式部の歌にも詠まれています。 後に、“沖島の祖人”といわれる源氏の落ち武者が住み着き、島の祖となったといわれています。 |
現在の沖島の特徴と言えば・・・ まず、島内には“車”が一台もありません。主な交通手段は“三輪自転車”です。そして、大抵の家庭にはマイカーならぬ“マイボート” があります。対岸への行き来には欠かせない交通手段です。 島内には、郵便局、小学校、保育所、民宿、雑貨店はありますが、今は、どこでも見かけるコンビニエンスストアや喫茶店等はありません。 島の暮らしは、島の外へ働きに出る人も多くなりましたが、漁業に従事する人も多く、季節おりおりの漁を営んでいます。耕作地がほとんどないため、自宅の庭の小さな畑等で季節の野菜を自家栽培したり、対岸に自前の田んぼを持ち、米を作ったりして自給している家庭も多く見られます。 このように・・・ |
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今も昔も変わらず、ゆったりとした時間が流れ、昔ながらの暮らしが息づく島・・・それが“沖島”です。 |
《参考文献》 ・ 「沖島物語」 西居正吉 著 ・ 「エプタ」第15号 2004年1月1日発行 |